昭和大学医学部受験 入試情報

メリオン独自のリサーチに基づく昭和大学医学部入試に関する情報を科目・入試別にそれぞれご案内しています。

昭和大学医学部受験 入試情報

昭和大学の歴史と特色

関東大震災時に、帝国大学出身の医師が緊急時の医療に十分に対応出来なかったと感じた上條秀介は、「実際の医療を担う医師を育てたい」との思いから1928年に、昭和医学専門学校を開設した。

 

以来、「至誠一貫」という学是のもと「真に真心を込めて患者さんに尽くす医療人を育成することによって社会に貢献する」ことを目指して来ている。

 

昭和大学が考える「優れた医療人」とは、「専門分野の知識・技術に加えて思いやりと優しさを持っている人」であり、こういう医療人の育成に向け、医学部に続き、薬学部歯学部保健医療学部を増設し、4学部6学科の医系総合大学としての確固たる地位を築いている。

 

昭和大学の特色として、各学部生による寮生活が挙げられる。
昭和大学の1年生は、富士吉田キャンパスでの寮生活から始まる。
学部の異なる4人での4人一部屋の生活は、学部の異なる同級生と寝食を共にすることで、他者への思いやり共感のこころを育むだけでなく、幅広い視野を養い医療人としての基本的な力を養成する。
同時に、コミュニケーション能力問題解決の能力も磨き上げていくことになる。
寮で培った友情は、それぞれの学部に分かれた後も長く続く。

 

また、医系総合大学という大きな特徴を生かし、チーム医療教育にも力を入れている。
4学部の教員と附属病院が連携して昭和大学独自の「チーム医療プログラム」を構築し、1年次から4学部合同のチーム医療プログラムが行われる。
「在宅医療」についても、地域の医療機関や介護スタッフ等と連携したチーム医療実習を行っている。

 

18の国と地域に36の協定校を持ち、グローバル教育にも力を入れている。
また8つの附属病院を持ち、様々な環境での実習、研修にも力を入れている。

昭和大学の入試対策

昭和大学医学部医学科の入学試験は、特別協定校推薦卒業生推薦選抜Ⅰ期選抜Ⅱ期の4種類が実施されている。

 

特別協定校推薦は、募集人員2名で、例年2名受験で2名合格となっている。

 

卒業生推薦は、祖父母、父母が昭和大学出身の現役生限定の試験になり、募集人員は7名で専願になる。
数学はデータの分析を除く数学Ⅰ、理科は基礎科目になる。
数学に代えて国語(現代文)での受験も可能である。
出願出来る受験生は限られているが、倍率は低くない。
受験資格を満たす受験生は、試験範囲が狭いので十分な準備をして試験に臨みたい。

 

一般選抜は、選抜Ⅰ期と選抜Ⅱ期に分けて行われる。
選抜Ⅰ期の募集人員は83名、選抜Ⅱ期の募集人は18名となる。
首都圏の人気難関校で後期・Ⅱ期入試を行うのは昭和大学のみで、昭和大学選抜Ⅱ期は募集人員が少ないにも関わらず多くの受験生が集まり、実質倍率でも50倍ほどになる。
昭和大学医学部一般選抜は、Ⅰ期で決めてしまいたい。
なお、選抜Ⅰ期の合格者上位83名は、初年度授業料が免除となる。

 

昭和大学医学部一般選抜の最も大きな特徴は、数学に代えて国語を選択することが可能な点である。
昭和大学医学部一般選抜の出題科目は英語、理科の他に「数学または国語」となる。
また国語は、現代文のみの出題になる。
国語での合格者もおり、「数学か国語か」は、よく考えて決めて欲しい。
過去問を解いてみて決めるとよいだろう。

 

昭和大学医学部一般選抜の試験時間は、「英語・数学または国語」で140分となっている。
140分で英語と数学(国語)を解くことになるので、事前にどちらから解くのか、1科目にどのくらいの時間を掛けるのかを考えておく必要がある。
配点は英語、数学(国語)、理科1科目いずれも100点であるが、小論文に30点、面接に70点の配点がある。
小論文と面接で、英語などと同じ100点の配点になるので、小論文、面接まで気を抜けない。

 

1次試験合格最低点は、選抜Ⅰ期で400点満点の230点から240点程度であり、受験生は4科目で250点を目標とするとよいだろう。

 

入学者の現浪比を見ると、例年、現役の入学者は4割程度である。
浪人の入学者は一括りでの公表で浪人年数による入学者数は不明である。

 

入学者の男女比は、およそ男子6割。女子4割となっている。

 

昭和大学医学部の併願校は、私立医学部偏差値上位校はもちろん、幅広い私立医学部が併願されている。
また、選抜Ⅰ期の正規合格者は初年度授業料が免除になることもあり、国公立医学部との併願も多い。

難易度・レベル(メルオンスコア)

一般選抜前期 SS 昭和大学医学部 一般選抜

英語の傾向と対策

試験時間は数学または国語と合わせて140分。
配点は100点である。

 

大問数は年度により変動がある。
選択問題が中心ではあるものの、長文重視で和訳や説明問題が多く、記述力を重心する姿勢を鮮明に出している。
難易度は私立医学部としては標準的である。

 

説明問題対策として、制限字数でまとめる練繰り返すようにしてほしい。
単語については、標準レベルで基本的には対応可能と考えられるが、年度によっては医学用語を含む難易度高めの英文も出題されている。
単語帳で補充したり過去問やその他の読解演習の際に分からなかった単語をチェックするようにしよう。

スコア 知識量 スピード 記述力 応用力
SS SS S SS SS

数学の傾向と対策

数学または国語と合わせて140分で、例年4つの大問を解く。
配点は100点である。
この4問のうち2〜3題は小問の集合になっている。
数学3の微積分が頻出。

 

思考力が求められる問題が出題されることもあるが、難問はあまり出ない。
特に小問については標準的な難易度の問題が多い。
基本的な計算トレーニングを積むことで、標準的な問題に対する得点力をつけよう。

 

また本学の数学は出題範囲が広い。
他大学では出題頻度の少ない確率分布も出題範囲になっており、しかもよく出題されている。
したがってムラなく全範囲にわたって学習しておく必要がある。

スコア 知識量 スピード 記述力 応用力
S S S A S

化学の傾向と対策

制限時間は理科2科目で140分。
配点は理科全体で200点。
2018年以降は、大問数4題が定着している。

 

理論・有機・無機の各分野が偏りなく出題されているので、未習分野がないように学習してほしい。
もっとも出題頻度が高いのは理論分野で、次の有機分野がよく出題される。
無機分野は理論や有機に比べ出題頻度こそ少ないが、理論と関連付けられた問題がよく出題される。

 

近年の傾向として、有機分野でも生命化学の問題が頻出で考察を求めるものがよく出題され、かつ難易度も比較的高い。
その他の基本的な問題で確実に得点しつつ、生命化学関連の話題が出題されても、問題文からヒントを見つけられるように過去問のトレーニングを行っておこう。

スコア 知識量 スピード 記述力 応用力
SS SS SS SS SS

生物の傾向と対策

制限時間は理科2科目で140分である。
配点は理科全体で200点。

 

2021年度は大問数が4題から5題に増えた。
出題範囲は幅広く、選択問題、論述問題、描図問題がバランスよく出題される。

 

知識については、教科書・図説の内容を押さえておけば良いだろう。
「生態系」「進化・系統分類」は毎年のように出題されているので、特に知識の整理しておくと良い。

 

頻出の論述については「慣れ」が必要ではあるものの、字数は少なく高度な内容が求められるわけではない。
問題集から論述問題をピックアップして書いてみると良いだろう。

スコア 知識量 スピード 記述力 応用力
S S S S S

物理の傾向と対策

制限時間は理科2科目で140分、例年大問数は4題。
配点は100点である。

 

力学・電磁気学・波動・熱力学の4分野から満遍なく出題されている。
また例年、論述問題または描画問題が出題されている。
2019年には論述と描画がそれぞれ2題ずつ出題された。

 

一見すると受験生が見慣れないような問題でも、高校物理を超えた知識、習わない公式を使わないと解けない問題はまず出ない。
慌てず出題者の誘導に乗れるかどうかがカギ。

 

標準的な問題集を1冊仕上げたのち、過去問に取り組むと良いだろう。
年度によって難易度のばらつきが大きいので、取れるところを確実に解く練習も過去問を使って行ってほしい。

スコア 知識量 スピード 記述力 応用力
S S S SS S

国語の傾向と対策

昭和大学医学部は、2021年度から私立医学部の中では数少ない国語を受験科目にできるようになった。
試験時間は英語と2科目で合わせて140分である。
大問は4題、全て医療に関わる「評論文」「小説」は出題されていない。

 

空欄補充が多く、選択式が中心であるが記述式もある。
また傍線部の説明問題もあり、読解力を多角的に問う構成となっている。
指定の字数でまとめる練習を行うようにしてほしい。
また漢字も多く出題されるので、別途対策が必要である。

スコア 知識量 スピード 記述力 応用力
S S SS S S

面接の傾向と対策

昭和大学医学部一般選抜の面接は、面接官2名による10分程度の個人面接になる。

 

昭和大学医学部の面接の大きな特徴は、面接の前にアンケートの記入が求められる点である。

 

面接は、このアンケートに書いたことから多く聞かれる。
アンケートをいい加減に書いてしまうと、面接が苦しくなる。
面接アンケートの質問事項は、例年同じであるので事前に考えておくといい。
「医師に向いている点」「医学部志望に影響を与えた人」「最近、感動したこと」などが聞かれる。

 

面接には70点の配点が付いているので、少なくとも悪い評価とならないようにしたい。
面接で少しでも良い評価を得るために、昭和大学医学部に特化した面接練習をして試験に臨みたい。

小論文の傾向と対策

昭和大学医学部一般選抜の小論文には、30点の配点が付いている。

 

長めのテーマが与えられ、それについて自分の考えを60分、600字で書く。

 

テーマとして取り上げられるのは、最近話題になっている自然科学関連のものが多い。
日頃から、社会的な話題に関心を持っていたい。
専門的な知識が問われているわけではないが、知識はあった方が書きやすいだろう。

 

まずは、昭和大学医学部一般選抜の小論文過去問を実際に60分で書いてみるといいだろう。
その際には、出来るだけ第三者に書いたものを見てもらうことをお勧めする。

新着 大学別入試情報

関連最新傾向分析

関連合格体験記

関連入試対策動画

アーカイブデータ

  • 男女比
  • 現浪比
  • 国家試験合格状況
年度 男性 男性 女性 女性
2022年 非公表 55.5% 非公表 45.5%
2021年 非公表 60.3% 非公表 39.7%
2020年 非公表 54.1% 非公表 45.9%
2019年 非公表 46.0% 非公表 54.0%
2018年 非公表 70.0% 非公表 30.0%
年度 現役 1浪 2浪 3浪以上
2022年 41.3% 58.4% ※1浪以上
2021年 42.4% 57.6% ※1浪以上
2020年 52.6% 47.4% ※1浪以上
2019年 52.1% 47.9% ※1浪以上
2018年 50.4% 49.6% ※1浪以上
年度 全体 新卒
2022年 111名(95.7%) 107名(98.2%)
2021年 122名(93.8%) 121名(97.6%)
2020年 115名(94.3%) 110名(98.2%)
2019年 113名(91.1%) 113名(97.4%)
2018年 111名(93.3%) 101名(100%)

入試方式別詳細分析

一般選抜前期: 昭和大学医学部 一般選抜
一般選抜後期: 該当なし
推薦・学校推薦型選抜: 該当なし
AO・総合型選抜: 該当なし
共通テスト利用: 該当なし
編入・その他: 該当なし

科目別詳細分析

面接・小論文詳細分析