国際医療福祉大学医学部 一般選抜

メリオン独自のリサーチに基づく国際医療福祉大学医学部 一般選抜入試に関する情報をそれぞれご案内しています。

国際医療福祉大学医学部 一般選抜

英語の傾向と対策

時間は80分、マークシート方式である。
大問は5題。

 

例年[1][2]では文法・語法が問われる。
[1]と[2]では「短文完成」「語句整序」が出題されている。
[3]の「誤り指摘」は長文形式で、2018年から出題が続いている。
[4][5]は長文読解。
「内容真偽」「空所補充」「脱文挿入」が頻出で、2017年から2021年まで毎年出題されている。
「空所補充」については、比較的長めのものも出題される。
「空所補充」は難易度がやや高いイディオムを知らないと解けないものがある。
「脱文挿入」ではかなり長い文を挿入しなければならない。
英作文については、和文英訳もテーマ型の作文も出題されていない。
全体的にはさほど難しくないものの、問題のやや高めな問題も散見される。
この他2019年には、複雑な「文整序」も出題されている。

 

対策として、まずは単語・文法・語法をしっかりと押さえるようにしよう。
これらの知識は[1][2]の「短文完成」「語句整序」のみならず、長文問題において文や文同士の関係を理解する上で必須の知識である。
国際医療福祉大学の英文のレベルを考慮すると、単語や語法についてはややレベルの高いものまで学習しておくと良いだろう。
英語の全体的な傾向は2017年以来定着したと考えられる。
したがって、過去問対策が大変有効である。
必ず目を通して、解いてみてほしい。
上記の出題傾向を自分の手で解いて実感し、時間配分を意識して演習に取り組まれたい。

スコア 知識量 スピード 記述力 応用力
SS SS SS 該当なし S

数学の傾向と対策

数学は、制限時間80分で大問が4題である。
全てマークシート方式。

 

[1]は小問集合で[2]から[4]は共通テストのように問題文の誘導に沿って回答を導く問題である。
数学Ⅱの「図形と方程式」「ベクトル」、数学Ⅲの「積分」がよく出題される。
最近は特に積分が頻出で、[4]で必ず出題されている。
出題される関数は「有理関数」「三角関数」「対数関数」など幅広い。

 

[2]と[3]については
[2]・・・整数(2022)、確率(2021)、数列(2020)、確率(2019)
[3]・・・数列(2022)ベクトル(2021)、複素数平面(2020)、ベクトル(2019)
が出題されている。

 

全体としての難易度はさほど高くないが、引っかかりやすい問題も出題されることもあって、受験生にとっては決して楽ではないと考えられる。
もちろん、小問集合にも数学3の問題は出題されるから、試験時間に対して出題内容はハードといってよいだろう。
出題形式の似た私立大学入試向けの標準的な問題集で練習を積むことを勧める。
難問を考え抜く練習ではなく、あくまで標準的な問題を早く正確に解けるよう、繰り返し練習してほしい。

 

また入試本番では、全て完璧に解答する必要はないので、確実に解ける問題から確実に得点してゆく訓練が必須である。
この辺りは過去問を実際の制限時間で解いてみて、身につけてほしい。

スコア 知識量 スピード 記述力 応用力
S A S 該当なし S

化学の傾向と対策

化学は大問5問で、制限時間は理科2科目で計120分である。

 

[1]では例年小問集合が8問出題されている。
[2]から[4]までの大問に理論分野や有機分野、無機分野の計算問題が配置される。
計算問題は非常に多く出題されるが、マーク式なので記述問題はない。

 

難易度は比較的高く、難易度の高い問題が出題されることがある。
例えば2021年の[3]では「黄リン」「リン脂質」「リン酸塩」「アデノシン三リン酸(ATP)」「緩衝液」など、リンについて幅広く問われた。
計算に苦労した受験生が多かったであろうし、長い問題文を読み切るのも一苦労であったと思われる。

 

[1]の小問集合では化学全般の正確な知識が問われるので、まずは基本的な知識や計算をしっかりと固めてほしい。
基本・標準レベルの問題集を使ってすらすら解けるようになるまで繰り返し解き直そう。
基本的、標準的な問題を解く力は、[2]以降の大問を解く基礎にもなる。
大問では難しい問題も出題されるが、長大なリード文を読んでたじろぐ必要はない。
長い問題文には多くの「解答には不要な情報」が含まれる。
問題文中のから必要な情報を抜き出せれば、基本的な知識を問題に適用することで解答に到達できる場合も多い。
こういった問題に慣れるには、国際医療福祉大学の過去問や他大学(国公立大を含む)のリード文の長い問題が適している。

スコア 知識量 スピード 記述力 応用力
SS SS SS 該当なし SS

生物の傾向と対策

生物は大問5問で、制限時間は理科2科目で計120分である。

 

生物の各大問は[文1]と[文2]の2部構成となっている。
全てマーク式である。

 

難易度はさほど高くなく教科書や図説レベルといってよいが、計算問題が多く、制限時間に対して問題数がやや多めであるから、素早く解く練習を日頃から行っているかどうかで結果が大きく変わってくるものと思われる。

 

要求される知識はさほど多くはないので、まずは教科書や図表の知識の定着が対策の第一歩である。
基本的な問題演習を行い、知識の定着に努めてほしい。
問題数の多い計算問題の対策としては、問題集の定番問題については素早く解けるようにしておこう。
過去問を解く際にも、必ず制限時間を意識した演習を行うようにしよう。
生物は厳しい制限時間のもとで、早く正確に解く練習を徹底して高得点を狙いたい。

スコア 知識量 スピード 記述力 応用力
S S SS 該当なし S

物理の傾向と対策

物理は大問5問で、制限時間は理科2科目で計120分である。
解答は全てマーク式である。

 

力学・電磁気学・波動・熱力学の4分野が毎年出題されている。
原子分野は2021年には出題されなかったが、2022年には「光電効果」の問題が出題されている。

 

力学ではエネルギー保存や運動量保存、運動量変化と力積の関係が頻出である。
ただちに保存則の式を立てられるよう練習を繰り返してほしい。

 

波動分野は、毎年光波の問題が出題されている。
2022年度の[4]では2つのレーザー光を合成する問題が出題されたが、これは問題文に書かれている「和・積の公式」をそのまま適用するだけで回答できる。

 

熱力学については「気体の状態変化」が毎年のように出題されているので、基本的な公式をもれなく押さえておくようにして欲しい。

 

難易度は基本〜標準程度で年度によって差がある。
基本的・標準的な問題を確実に解けるよう対策をした上で、やや難易度の高めな問題にも取り組んでいこう。
物理で見慣れない式が出ても慌てないでほしい。
与えられた公式をそのまま適用することで正答に辿り着けることもよくある。
時間的余裕のない中で標準的な問題をサクサク素早く解く必要があるという意味では、スピード勝負といえる。
標準レベルの問題集を用いて、ケアレスミスを意識しながら早く解く練習を積んでほしい。

スコア 知識量 スピード 記述力 応用力
SS S SS 該当なし SS

面接の傾向と対策

面接は2回行われ、それぞれ30分。
2回の面接の間には5分程度の休憩が入る。
1回目と2回目とで質問内容が異なる。
面接会場と面接官も異なり、面接内容も記録される。

 

1回目は出願時に提出した志望理由書や活動実績報告書に基づいて志望理由などを聞かれる。
2回目は社会で問題になっているようなテーマに対する自分の意見や考えを求められる。

 

実際の面接での質問内容は以下の通り。

 

<1回目>
・自己紹介(3分で)
・医師、本学志望理由
・併願校
・出身高校について
・自分の短所
・自己PR(2分程度で)
・本学を知ったきっかけ
・国際性のある医師になるには
・国際性とは

 

<2回目>
・テレビやネットでニュースを見るか
・情報をどこから得ているか
・メディアの信ぴょう性の判断基準は何か
・教養とは何か
・自分の性格を一言で言うと
・テーマを決めて面接官と議論
・医師による患者への余命宣告についてどう思うか 

 

1回目の面接では「国際性」についてよく質問される。
本学のアドミッションポリシーに沿った学生像かどうかを問うていると見てよいだろう。
2回目では「社会問題」「ニュース」「教養」が頻出の質問であるから、事前に準備しておく必要がある。
面接時間が30分×2回と非常に長いので、事前に入念な準備をした上で面接に臨んでほしい。

小論文の傾向と対策

小論文は制限時間60分で、字数制限は600字である。
テーマ型小論文で、毎年長いテーマが1題出題される。

 

設立近年では、

 

(1)新型コロナウィルスの政府の政策の良い点と悪い点を挙げて評価せよ。
またもし今後、海外で実施されたように日本において卒業前の医学部生や看護学生に医療現場での協力が要請されたら、あなたはどう考え、どう行動するか?
(2021年度)

 

(2)OECDが3年ごとの行う調査によれば、2018年には日本の子どもたちの学力は「理数分野」ではトップクラスである一方、文章読解力の低下が目立っている。
文章読解力の低下の原因・背景を考えるとともに、その対策について考えを述べよ。
(2020 年)

 

(3)人口減少に伴う労働力不足を背景として、改正出入国管理法が施行される。
外国人労働者の増加が、我が国に医療福祉や社会に与える影響およびその問題点と対策について述べよ。
(2019年)

 

といったテーマが出題されている。

 

「海外で実施された政策が日本に導入されたらどうなるか?」「外国人労働者について」など、日本国内のみならず海外の情勢や医療事情について問われる。
これは国際医療福祉大学の基本理念やアドミッションポリシーに沿ったものである。
基本理念、アドミッションポリシーといった情報は、志望準備段階から熟読しておくようにしてほしい。
国内外の情勢や医療事情に関心を持ち、他国と日本の立場の違いや問題点を掘り下げた上で、普段から自分の意見を持ち、論理的に説明できるようにしておくようにしよう。

 

具体的な論述対策としては、他の私立医学部等の過去問から、国際医療福祉大学の出題傾向に沿った問題を探して、国際医療福祉大学の条件(60分600字)に合うように解答を作成してみることを勧める。
時事・社会問題については、たとえば東北医科薬科大学大阪医科薬科大学などで出題されている。
昭和大学北里大学の問題には、医療現場を扱った題材がある。

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