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東京歯科大学一般は、志願者大幅増

多くの私立歯学部受験生の人気を集める、東京歯科大学歯学部の2021年度の入試結果が判明しました。
東京歯科大学は2023年4月に学校法人慶応義塾との法人統合を予定していることを発表しましたので、歯学部受験生がどのように動くか注目を集めていました。

 

学校推薦型選抜(推薦入試)は、慶應義塾との統合予定発表前に試験を終えていますので、「慶應義塾大学歯学部」になることの影響を受けていません。
志願者は募集人員約50名に対し91名で前年を10名、9.9%下回りました。
推薦の合格者は62名で、例年どおり「いい受験生は募集人員を超えても合格を出す」という東京歯科大学の姿勢を感じます。

 

さて、慶應義塾との統合発表後に行われた東京歯科大学一般選抜の志願者数ですが、Ⅰ期・Ⅱ期ともに大きく増えました。
まず募集人員約50名の一般選抜Ⅰ期ですが志願者は前年を73名上回る508名で、16.8%の増加でした。前年より増えた73名だけで募集人員を超えています。

 

一般選抜Ⅱ期の志願者は募集人員約15名に対し247名で、前年志願者より38名、18.2%増加しました。
前年より増えた38名で募集人員の2倍を超えています。

 

歯学部受験生は、2023年には「慶應義塾大学歯学部」になることに大きな魅力を感じたようです。

 

気になるのは、国公立歯学部志望者や医学部志望者の動向です。
もともと東京歯科大学は人気のある私立歯学部でしたが、在学中に「慶應義塾大学歯学部」になり、慶應義塾大学歯学部卒となりますので、国公立歯学部志望者や医学部志望者がこれまで以上に併願先として意識すると思われます。

 

東京歯科大学の今後の志望動向には注意が必要です。