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歯学部の志望校を考える時、歯科医師国家試験の合格率に惑わされてはいけない

2021年1月30日、31日に行われた第114回歯科医師国家試験の合格発表がありました。
合格者は2,123人で、合格者数は2013年の第106回以来の多い合格者数でした。

 

また、新卒の合格率は80.2%で、2013年以来8年ぶりに80%の大台を超えました。

 

合格者の内訳を見ると、新卒の合格率が80.2%に対し既卒の合格率は36.9%と大きな差があります。
国立、公立、私立の設置主体別に歯学部の国家試験合格率を見ると、新卒合格率は国立大学歯学部で83.0%、公立大学歯学部で86.5%、私立大学歯学部で78.9%でした。

 

一方、既卒の合格率は国立大学歯学部で42.3%、公立大学歯学部で45.5%、私立大学歯学部で36.0%と、既卒生は国公私立を問わず苦戦しています。

 

一般的に歯科医師国家試験合格率は、新卒と既卒を合計した「総数」の合格率を見ることが多いと思いますが、既卒者が足を引っ張る傾向がありますので、新卒と既卒を分けて合格率を見ることも欠かせません。

 

歯学部受験生やご家族の皆さんは、大学別の歯科医師国家試験合格率に目が行くと思います。
今年も、歯科医師国家試験合格率トップは東京歯科大学で、合格率は新卒と既卒を合わせた総数で、94.2%でした。
国公私立全ての歯学部の中で「総数」の合格率が90%を超えたのは、東京歯科大学歯学部だけでした。
これに続くのは北海道大学歯学部の87.5%、日本歯科大学新潟生命歯学部の84.6%、東京医科歯科大学歯学部の82.3%、昭和大学歯学部の82.2%で合格率が80%を超えたのは、この4校でした。

 

ただ、ここで歯学部受験生の皆さんに注目してもらいたいのは「出願者数と受験者数」です。

 

例えば、東京歯科大学の新卒を見ると、出願者は156人ですが受験者は132人でした。
歯科医師国家試験に出願したものの受験出来なかった学生が24人いたということです。

 

東京歯科大学は、非常に熱心な指導で知られている素晴らしい大学だと思います。
その東京歯科大学であっても、6年生になっても国家試験を受験出来ない学生がいます。

 

歯学部を目指す受験生の皆さんは単に合格率を見るだけでなく、ぜひ出願者数と受験者数にも目を向けてください。

 

私立歯学部の新卒合格率が50%台の大学が3校あります。
1校は95人の出願者のうち91人を受験させての合格率53.8%でした。
別の1校は、127人の出願者に対して受験者83人での合格率51.8%でした。
同じ新卒合格率50%台ではありますが、同列には論じられないと思います。

 

歯学部受験生の皆さんが、歯科医師国家試験の細かいデータについて分からなければ歯学部に詳しい塾や予備校に聞くといいでしょう。
その際は1年だけでなく、過去5年位のデータを見るようにしてください。