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国公立を目指して勉強していれば、私立医学部は楽勝?

医学部は、国公立大学と私立大学の両方にあります。
医学部への道は「国公立医学部専願」「国公立・私立医学部併願」「私立医学部専願」の3つの道があります。

 

医学部受験生の皆さんが、どの道で医学部を目指してもいいのですが、「最終的には私立医学部でかまわないけど、国公立医学部という高い目標を目指すことで私立医学部に合格出来る」と考える受験生や親御さんも少なくないようです。

 

「国公立医学部合格に向けて勉強をしていれば、私立医学部は合格出来る」という考えは、正しいのでしょうか?

 

私は、そうは思いません。

 

国公立も私立も、医学部入試で出題される問題は大学ごとに、その特徴は異なります。
とは言え、ザックリですが「国公立の問題」「私立の問題」ということは言えます。

 

国公立医学部の2次試験では、標準的な問題は大学入学共通テストで終えていますので、各大学の試験では、難しい問題が出題されます。
しかし、時間は長めに取られていて「見たことの無いような難しい問題をじっくり解く」入試になります。
一方、私立医学部入試は各大学医学部の入試だけですので、標準的な問題からやや難しめの問題が出題されます。
その分、試験時間も短くなります。
私立医学部入試は「どこかで見たことのある問題を短い時間で正確に解く」入試になります。

 

国公立医学部入試と私立医学部入試とでは、最終的に目指すところが異なります。

 

では、難しい問題に取り組んでいると標準的な問題は自ずと解けるようになるのでしょうか?

 

そこが大きな勘違いの元です。

 

フィギュアスケートで3回転もまだ出来ない選手が4回転の練習をしていれば、4回転は出来るようにならなくても3回転は出来るようになるでしょうか?
フィギュアスケートの選手は、そういった練習はしていないと思います。
2回転半、3回転、3回転半、4回転と進むと思います。

 

金沢医科大学医学部総合型選抜(AO入試)に、昨年度も今年度も直前の模試で偏差値40台の生徒が合格して、一般入試で医学部に合格した生徒多数が不合格となっています。

 

金沢医科大学総合型選抜の問題は医学部入試の問題としては、かなり易しめの問題になります。
例えば理科は「基礎」です。
「化学」ではなく「化学基礎」になります。
一般入試で合格する生徒にとって「化学基礎」は楽勝のように思うかもしれませんが、現実はそうなりません。
これが入試です。

 

「時間を掛ければ難しい問題も解ける」ようになっても「普通の問題を短い時間で正確に解ける」ようになるとは限りません。

 

受験勉強に使える時間は限られています。
私立医学部入試で出ないレベルの問題をやっている時間はありません。

 

国公立と私立の併願はダメだ、と言っているわけではありません。
限られた時間の中で、最終的に「自分がどうなればいいのか」を考えた勉強を進めてください。