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来年度入試の日程について文部科学省から全国の高校に宛てたアンケートに、7割の高校が「大学入学共通テストは当初の予定どおり来年1月16日、17日に実施すべき」と回答を寄せていました。

 

このアンケート結果を受け、文部科学省は大学入学共通テストを含め、「大学入試日程は、当初予定と変更することなく行う」意向を固め、大学側もこの考えを支持しました。

 

ところが全国の国公私立高校の校長で組織する、全国高等学校長協会が13日(土)に全国の代表者による会議を開き、学習に遅れが出ている生徒がいることを踏まえ「大学入学共通テストを含めて、来年度の大学入試は全て1か月程度遅らせることを要望する」こととしました。

 

一旦は、当初予定されていた日程で行うことが固まった大学入試日程ですが、全国高等学校長協会が「待った」をかけた形になりました。

 

こういった状況の中、17日(水)に文部科学省で、文部科学省と大学、高校の代表者が集まり来年度の大学入試日程について協議が行われました。
文部科学省、大学、高校の3者による協議の結果「大学入学共通テスト、一般選抜(一般入試)、学校推薦型選抜(推薦入試)は日程の変更をしないで予定どおり実施する。総合型選抜(AO入試)は出願受付を2週間繰り下げる」ことが固まりました。

 

受験生の皆さんを不安にさせていた「入試日程」がようやく決まりました。
これで医学部受験生、歯学部受験生の皆さんは目標とする日程が固まりました。

 

加えて今回の3者による協議では、大学入学共通テストに新たな変更が加えられることになりました。
これまでは、インフルエンザなどでセンター試験の本試験を受けられない受験生のために、本試験の1週間後に東京と大阪で行っていた追試験を、本試験の2週間後に全国47都道府県で行うことにしました。

 

またインフルエンザ感染などの理由に加え、「学習の遅れ」も追試験受験の理由として認めることになりました。
さらに、大学入学共通テストの出願時に本試験ではなく、追試験をはじめから選択できるようにもするようです。

 

追試験を選択した受験生は、学習時間が2週間増えることになります。
試験直前の2週間は受験生にとって、非常に貴重で大きな2週間になるでしょう。
2週間あれば、かなりやれます。
それだけではありません。
本試験受験者は、過去問が無い状況の中での受験になります。
しかし追試験受験者は、本試験の問題を見ることが出来ますので2週間、実際の問題に沿った対策が出来ます。
「公平な試験」といえるのか疑念が残ります。

 

また、「学習の遅れ」を誰が認定するのか、本人なのか高校なのか、浪人生の取り扱いはどうなるのか?
早く決定してもらいたいことは、まだまだあります。

 

私立医学部、歯学部入試との関係で言えば、これまで私立医学部一般入試、私立歯学部一般入試はセンター試験終了の2日後ないし3日後からスタートしていました。
追試験が2週間後に行われるとしたら、私立医学部・私立歯学部一般入試のさなかに2日間の追試験が行われることになります。
間違いなく試験日が重なる医学部、歯学部が出ると思います。
現在、分かっているだけでも関西医科大学と近畿大学医学部の1次試験日と重なります。
国際医療福祉大学医学部と北里大学医学部の2次試験も大学入学共通テストの追試験日と重なります。

 

今年1月に行われたセンター試験の追試験受験者は52万7千人の受験者のうち、わずか171人でした。
しかし、来年の大学入学共通テストでは、追試験受験者の方が本試験受験者より多くなることも十分に予想できます。

 

「学習の遅れ」を理由とした追試験受験を認めることになれば、私立医学部、歯学部の「大学入学共通テスト利用入試」の2次試験日や合格発表日も、これまでと変わらざるを得ません。

 

来年度入試は、大学入学共通テストを受験するのかどうかによって、大きな変化があります。
医学部受験生、歯学部受験生には慎重な判断が求められます。
ぜひ、医学部入試・歯学部入試に詳しい人の意見も参考にしてください。